人生は壮大な社会実験だと思ってるんだけど、迷った時や抜け出せない時は、一度良さそうな物に振り切ってみるのがいい。
迷っているという状態や、何かから抜け出せない状態というのは、複数ある選択を選びきれずにいるか、答えが見えない状態にある。
一度振り切ってしまうと、失敗するかもしれないけど、失敗したその選択肢は消すことが出来る。
それを繰り返していくと、残された選択肢も少なくなるので、答えに近づきやすくなる。
実際には、そこでどう感じたかが重要になるので、本当は概ね答えの選択肢を選んでいたとしても、答えだと気付けない事もある。
だから面白いとも言える。だから、一度選んだものでも一周したらまた選んでみると違った発見が出来ることがよくある。
一般的には失敗しないようにミスらないようにやる事を推奨する流れがあると思うけど、本当は失敗しながら学ぶべきだと俺は思ってる。
小さい失敗を積み重ねることが大事で、成功したら「じゃぁ、こうしたら失敗するってこと?」っていうのも合わせて小さいレベルで実際にやっておくと「やっぱそうか!」となる。
一見意味がないようにも見えるけど、行き詰まった時にいちいち検証しなくて済むのでいい。
上手くいってるように見えても、本質的にはそうじゃないということもある。勢いや運だけで一瞬上手くいくパターンも実際にある。だから失敗する方法はたくさん知ってたほうがいい。
物事って、共通の事項がたくさんあるので、一つのジャンルで成功と失敗をたくさん知っていると、他のジャンルにも当てはまることがよくある。
俺は昔、プラスの発言や、心の中までプラスの事だけを考えるようにしたら上手くいくみたいな考え方が好きだったので実践していた時がある。
きっと、それで上手くいってる人もおるんよ。ただ、そのプラスの発言と考え方をするという事だけでは難しいように思ったんよな。
全ての事を肯定的に受け止めるあまり、自分の軸を保ちにくかった。
極端に人に合わせて、出来る限りOK!と言い続けた結果、コミュニケーション能力が低く人に嫌われやすい人が近づいてきやすい体質になってた。
都合が良かったんだろうね。結構な事されても嫌う事はほとんどなかったし、本当に悪口も言わないように気をつけていたので。
自分自身の擁護さえしなかった。自分の主観を話せば相手と食い違うだろうし、それを相手がいない所でいうのは悪口になると思っていたから。
完全な民主制を取り入れ、みんなが楽しんでくれたらいいなと思ってやってたけど、そうすればするほど望んだものから遠ざかっていった。
その時のコミュニティのメンバー数は支部合わせて3000人ちょっと、本部だけで1000人ちょっとか。
もともとスタートした時は俺の考えでわがままにゆるくやっていく場所だった。
仲間内で遊び、拡張して行く感じ。外部の人も入ってきやすいように。
そのスタンスのときが上手くいってたと気がついた。
迎合すればいいっていうものではない。それからは本来の自分に戻っていく事にした。たくさん時間がかかったけど、今子供の時以来自分らしく生きれてると思う。
まず、嫌われる事を自分自身に許した。人と対立することがあっても、曲げない事を許した。理解されない事を許した。
「これ言ったら嫌われるだろうなぁ。」っていうことも必要であれば言った。必要じゃない限り言いたくないので言わない。
自分の深い部分にあるダークな面もいい面も、全て込みで俺という存在なので、出来る限り見せてみた。
Facebookのフレンドを500人だか1000人だか切ったのもその頃。500人か1000人って結構大きく違うのにハッキリ覚えてないっていうことはそれくらいの事だったんだよ。
Facebookのフレンドは、単純な仲の良さだけじゃなくてFacebookでは繋がらない方が自然に楽しめると思った人とはあえて繋がっていない。
それが全てじゃないから。適正な距離を自ら選択してとった。
こういうやり方をしていって、人に嫌われるかもしれないけどやってみた結果、6500人以上のメンバーがコミュニティに集まってくれた。
これは上述した3000人規模のコミュニティとは別物。絡めずに作ったもの。
現在も月間200人ペースで新規メンバーが増えてる。
一般的に良しとされている方法と、今の時代に求められている方法にはズレが有るように思う。一般的に良しとされている方法は、みんなの意見をちゃんと聞いて反映させて誰一人置いていかないという考え方。
それはそれで貴重なんだけど、全ての条件に当てはまるわけではないと俺は思う。
コミュニティの中で価値観を統一することが大切なので、賛同出来ない人はわざわざ俺のコミュニティの中に入り続けておく必要はないと思ってる。
冷たい考えかもしれないけど、無数に価値観がある中の一つの価値観でしかないので、俺と合わなくてもその人はもっと合う場所があるはず。とどめておく事の方がよくない。
答えは無数にある。俺は自分が本当に思う答えを提案したいので、そこで議論をするつもりはない。参考になる意見は聞きながらやっていくけど意味のない議論はしない。建設的な議論はいいと思う。
ほとんどの場合、答えは自分の中にすでにあるので議論することもほぼ無いと思う。イメージ的には俺がデザインし目的地も決めた船を気に入って乗るかどうかっていう感じに近いと思う。
デザインが嫌い、そっちには行きたくない、乗船するルールが気に食わない、そういう人は他にもたくさん船があると思うので、そっちにいったほうがみんな幸せだよってこと。
船が海に出ると船内でコミュニケーションを取ることもあるだろうし、長い旅になるんだから気持ちよく関わりたいじゃん。
船の規模もデザインも少しずつ変わっていく。目的地もより精度を増していく。
現在の形は、自分の人生の中で大きく振り切った結果なので、これが最善なのかどうかはいつまで経っても分からない。比べられるのは過去に自分がやった人生レベルの実験だけなので。
新しい実験をはじめるとき、いつもいろんな感情が駆け巡る。恐い、めんどくさい、ワクワクする、楽しそう、不安…本当にいろんな感情。
でも、結局やらないと進まない!と思って動き出すことが多い。
失敗を恐れていたら動けなかった事もたくさんあっただろうな。失敗してもいいからやってみる、そこでどんな事を感じられるかに重点を置いてこれからもやっていこうと思う。
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