ずっとコミュニティを運営していると、本当に様々な価値観を目の当たりにします。
自分の中の常識で考えると、「どうしてそんな事になるんだよ!」と叫びたくなるような人も当然出てきます。
試行錯誤して色々やってみて、とにかく誰でも受け入れればいいというものでもないんだなというのが分かりました。
気持ちの中に、さみしい人に居場所を作ってあげたいというのがずっとあるのですが、
さみしい人には大体理由があります。
本人がその理由に気付き、解決しないうちに関わっても大体いい話になりません。
それどころか、仲間にまで迷惑をかけてしまいます。
どんな人でも受け入れてみた時期があります。
良かったことと良くなかったことがありますが、総合的に考えるとメリットは小さい気がしました。
この辺は管理する人間の価値観で居心地の良さが決まるかも知れません。
もともと狭く深く人と関わるタイプの僕が、
広く浅くやろうと思ってやってみたら居心地の悪さがずっとついてまわりました。
あくまでもこれは僕の感覚であり、人それぞれ正解は違うとは思いますが書いておきます。
僕の場合は「一体感」を大切にしたいです。
各自違う事をしていても、理解し合えるような感じがいい。
同じ空間にいて別々の事をしていても違和感を感じない関係性。
だからどこまでルールを設定するかが難しいです。
理想は何も決めなくて、それでも空気を読みあっていけるのがいい。
でも、今の所それは本当に難しいことであり入り口を広く取る場合は成立しない事が分かっています。
どうして成立しないかというと、一定数自分勝手な人は必ず出てくるからです。
成立するとしたらかなりクローズドなコミュニティを形成した場合です。
それでも、ルールを設定しないデメリットの方が大きい気がしています。
その理由は、コミュニティ内での基準が分かりにくいからです。
どんなに仲がいい相手でも、必ず感じ方や価値観は違います。
だから、明確なルールがあったほうが実は楽なのだと思いました。
学生時代からルールや規律にうんざりしていたのでルールは鬱陶しいと思っていましたが、
意味のあるルールは大切だと思いました。
この「意味のある」という部分が大切で、学校の例で言うと学ランのカラーを外したらいけないとか
茶髪にしたらいけないとかそういうのは僕にとっては今でも意味が無いと思っています。
規律を守る、風紀を乱さない為だというのは分かりますが、本質はそこじゃないと僕は考えるからです。
カラーを外しても真面目な人はいますし、茶髪にしてもテストの点数に影響しない人はいます。
これは本当に価値観の違いなのだと思います。
なので、学校がおかしいわけでも僕が正しいとか間違っているわけでもなく、単純に考え方の違いです。
どちらの考えがあってもいいのです。
コミュニティの中で設定するルールもこんなふうに、価値観によって必要と思う人もいれば疑問を抱く人も居ます。
それが当然であり、疑問を持つ人はそもそも参加する必要が無いと思います。
一応説明はしますが、無理に引き止めませんし価値観が合う人はルールに対しても共感する事が多いです。
なので、メンバーの目を気にしすぎてルールを設定出来ないというのはおかしな話であり、
確かにルールを設定する事で離れる人も確実に出てきますが、
それはお互いにとってベストな距離になったという事で悪い事ではありません。
学校と違い、コミュニティは自分で選べます。
どのコミュニティに属するのかは自分で決める事が出来るので、
学校のように必ず参加しないといけないというわけではありません。
それを踏まえた上で、コミュニティ内の価値観は出来るだけ統一されておくべきです。
その理由は、無駄ないざこざが生まれにくくなるからです。
価値観が合わないと一つ一つの言動が気になったりイライラする事になります。
そもそも相手が悪いからイライラするのではなく、価値観が合わないからイライラするのです。
ここを履き違えると、自分が正しい、相手が間違っているとなりがちです。
対立する場合も、立場や思想によってこっち側か相手側が決まるだけであって、
どちらも本来間違っているわけではありません。
自分の正義と相手の正義の定義が異なっていて、ちょうど正反対の位置にあるだけです。
だから距離感を間違えなければぶつかる必要もありません。
コミュニティの中では距離を取るにしても、
いちいち接点が生まれてしまうので限界があります。
だからルールを設定し、そぐわない人はそもそも入るべきではないのです。
ルールに賛同しているという前提で話を進めていけるというメリットもあります。
一つ一つ無駄な説明をしなくてもよくなるのでそこも大きいです。
価値観が合わないと、いちいちネガティブな発言をする人が出てきます。
議論に値するような事であればいいのですが、個人の好き嫌いをコメント欄に書いたり
偏った考えを書いたりします。
誰がどんな思考でもいいとは思いますが、コミュニティの中ではいちいち書く必要は無いと思います。
個人の好き嫌いと、論理的に考えた時に生まれる意見は別物です。
コミュニティの趣旨を理解して、自分の考えとは多少異なるがコミュニティの趣旨には沿っているという場合、
本来納得するべきところですよね。
もともとそういうコミュニティなのだから。
そこを理解できずに「あいつは聞く耳を持たない」だとか、「自分の考えしか採用しない」と
思う人もいるかもしれませんが、僕の場合は自分の考えより納得出来る意見が出てくれば
すんなり受け入れます。
ただ、普段からかなり熟考するほうなので、頭の中で何度も検証してルールを決めるので
あまりくつがえる事がありません。
逆に、行動に関しては直感的なので計画を綿密に立てて実行に移すのではなく、
まずとりあえずやってみてからそこで感じたことを次の行動に活かすという事をしています。
そういう考えなので、小さいミス(と捉えられるようなもの)はたくさん出てきます。
でも、それでいいんです。
これをこうすればこうなるという実例を自分の中にたくさん行動で作り出し、
その行動の結果を組み合わせて思考します。
だから、失敗する方法も成功する方法も出来るだけたくさんあったほうがいいです。
「そんな事をすると失敗するから止めたほうがいいよ。」という事を時々言われますが、
どうして失敗したらいけないの?と思います。
そもそも自分がやること全部成功させようなんて思っていません。
絶対に失敗してはいけない場面ってあります。
そんな時に失敗しない為に、普段からどうやったら失敗するのかは
たくさん知っておくほうがいいと僕は思っています。
失敗しないようにしたい時に大切なのは、絶対成功させる事に集中するのではなく、
失敗する方法を踏まえて、絶対に失敗しない方法を選ぶ事だと思います。
これはニュアンスが似ていますが全然違います。
絶対成功させると強く思うと肩に力が入ってしまい、
通常時よりもパフォーマンスが落ちる事は珍しくありません。
絶対に失敗しないようにすると考えて行動するというのは、過去の経験から
失敗したパターンを避けてかなり無難に行くということであり、
失敗しないギリギリのラインを理解しているからこそそのラインを超えないように
行動するという事だと思っています。
どこまでやったら失敗するかというのは、実際に失敗していないとわかりません。
そのボーダーラインを探るには失敗を積み重ねるしか無いんです。
だから失敗しないように普段からし続けるという事はある意味危ないです。
ときには、あえてやりすぎて失敗して
「ここまでやったら失敗するのか。」
という事を認識するべきだと思います。
コミュニティ運営も同じで、いろんな方法を試していくしかありません。
同じ方法でやると、同じ結果になります。
これくらいの成功はこの方法で出来るんだな。というのがだんだん分かってきます。
こうするとメンバーが離れるんだなとか、こうすると新規メンバーが増えやすいんだなとか
成功の方法も失敗の方法もたくさん積み上げたほうが強いです。
色々やった結果、価値観の統一が大切だと思ったのと、コミュニケーション面においては
中心にくるメンバーの存在が大切です。
誰を中心に持ってくるかによって、今後集まるメンバーの属性が決まるからです。
自分が本当に面白いと思う人間を真ん中に置くべきです。
メンバーの魅力はコミュニティの魅力になります。
貢献度で測って、貢献しているからこの人を中心に持っていこうと考えると無理があります。
貢献している事と、魅力があるという事は別問題だからです。
こんなに貢献をしているのに真ん中に置いてもらえないの?と、
不満をもたれるかもしれません。
それでもフラットに考えて決断するべきです。
そもそも、中心に置いてもらいたいから貢献しているのであれば
それは下心があるわけで、中心に置いてくれないなら
貢献を辞めると言い出すのであれば、条件付きの貢献になります。
テレビが面白くなくなったと最近ではよく言われますが、
あれも広告主がいて、それに従わなければならなかったり
視聴者の顔色を伺わないといけないのも、
広告を届ける相手が視聴者だからです。
番組が面白くなくなるのは当然で、
視聴者のご機嫌を取るような番組が面白いわけないです。
価値観が多様化してインターネットで個人の意見が表面化した結果、
めんどくさい視聴者の言葉が表面に現れて
仕組み上それに逆らう事が出来ないからテレビが面白くなくなる。
つまり、一部のめんどくさいやつが面白くなくしてるんですね。
コミュニティで価値観を統一したほうがいいというのはこういう事です。
めんどくさいやつが面白くなくします。
そして、テレビでいう所の広告主と視聴者の顔色を伺わないといけない時点で
そのコミュニティは面白くなくなります。
条件付きの貢献と、価値観が合わないメンバーがどれほど危ないかが分かります。
そういう事を総合的に考えた結果、オンラインサロンしかないと思っているわけです。
オンラインサロンは広告を出すわけではないので広告主の顔色は伺わなくて大丈夫です。
だから活動が自由に出来ます。
そもそも月額1000円支払うということはここに1000円の価値を感じてくれているという事なので、
1000円の価値を感じるという意味でも価値観が統一されやすいです。
「無料なら参加するけど有料なら参加しない」という本気度の低いメンバーを
一切入れない事にも成功します。
結果、価値観が合う濃いメンバーだけでコミュニケーションをとれることになるので
色々スムーズにいくと思っています。
コミュニティに関してはいくらでも語れるので、興味がある人はオンラインサロンに入って下さい。
オンラインサロンではコミュニティ運営についても伝えています。
質問もしてもらえます。
広島県福山市周辺最新情報というFacebookグループがどうやって5000人の規模にまでなったかもお伝えしています。
より細かい話をオンラインサロンメンバーとやっていきたいです。
詳細は下記です。
よろしくおねがいします。
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